ヘテロリシス

化学辞典 第2版 「ヘテロリシス」の解説

ヘテロリシス
ヘテロリシス
heterolysis

原子間の共有電子対一方の原子の軌道に入り,その原子が負の電荷をもち,他方の原子が正の電荷をもって結合が切れるような結合切断形式をいう.

この形式の結合切断に伴って起こる反応イオン反応(極性反応)といい,有機化合物の溶液反応では一般的である.イオン性試薬によって起こる反応は,ヘテロリシスによる反応である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘテロリシス」の意味・わかりやすい解説

ヘテロリシス
heterolysis

化学反応において共有結合が切断開裂されるとき,その共有電子対をつくっている2個の電子が,ともに一方の原子または原子団の上に残る場合,その結合開裂の仕方をヘテロリシスという。このような開裂の結果,2個の電子が残ったほうはマイナスに帯電し,他方はプラスに帯電する。すなわち化合物はヘテロリシスにより一般に陰イオン陽イオンに分解する。この過程によって起る反応がイオン反応であり,溶液内で起る反応の最も普通の型のものである。 (→ホモリシス )

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