ヘリコプリオン(その他表記)Helicoprion

最新 地学事典 「ヘリコプリオン」の解説

ヘリコプリオン

学◆Helicoprion

軟骨魚綱正軟骨頭亜綱エウゲネオドゥス目アガシゾドゥス科の一属。ロシアの古生物学者A. Karpinsky(1899)が命名。多数のペン先形の歯が渦巻状に連続する歯列化石が知られている。上顎の先端に存在するなどさまざまな復元が行われたが,S. E. Bendix-Almgreen(1966)は下顎の正中の歯が脱落せず,成長に伴って左右の下顎軟骨の接合部につぎつぎに埋入して形成されたと推定している。板鰓ばんさい類にも全頭類にも分類されたが,最近では正軟骨頭類とされている。ロシアのウラル地方,米国西部,オーストラリアなどのペルム系から報告されている。日本では,群馬県みどり市東町の八木原石灰岩(中部ペルム系)産のH. bessonowi(H. Yabe,1903)と宮城県気仙沼市の黒沢層(上部ペルム系)産のH. sp.(荒木英夫,1980)が知られている。

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改訂新版 世界大百科事典 「ヘリコプリオン」の意味・わかりやすい解説

ヘリコプリオン
Helicoprion

軟骨魚綱に属する1属。あごの縫合部に渦巻形の歯列をもっている。古生代の終りの二畳紀地層から発見されており,日本でも群馬県などで発見されている。分類学上の位置については問題があり,板鰓(ばんさい)亜綱に入れる学者と全頭亜綱のエデスタス目に入れる学者がありまだ決着がついていない。渦巻形の歯列の歯の切縁はのこぎりの歯のような鋸歯縁になっており,長い歯根がある。全体としてどのような形の魚であったかは不明である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘリコプリオン」の意味・わかりやすい解説

ヘリコプリオン
へりこぷりおん
[学] Helicoprion

軟骨魚綱エウジェネオドゥス目アガシゾドン科ヘリコプリオン属の魚類。渦巻形の歯列がシベリアカナダアメリカなど世界各地の古生代ペルム紀(二畳紀)の地層から発見されている。日本では群馬県みどり市東町花輪(あずまちょうはなわ)と宮城県気仙沼(けせんぬま)市から発見されている。渦巻形の歯列からさまざまな復原像が考えられているが、あごの縫合部に発達したものと考えられている。

[籔本美孝]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘリコプリオン」の意味・わかりやすい解説

ヘリコプリオン
Helicoprion

軟骨魚綱サメ目の化石で,本体は不明。この化石は頭上にあって武器役目をした棘ではないかという説と,歯であるという2説がある。ペルム紀の地層から産出する。

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