ヘルネ(読み)へるね(英語表記)Herne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘルネ」の意味・わかりやすい解説

ヘルネ
Herne

ドイツ西部,ノルトラインウェストファーレン州の都市。ルール工業地帯中部,ライン=ヘルネ運河 (デュースブルク-ルールオルト-ハインリッヘン。 45.6km) とドルトムント=エムス運河 (ドルトムント-エムデン付近。 266km) の交点近くに位置する。 10世紀から知られた町であるが,19世紀中頃には人口約 1000にすぎず,炭鉱開発に伴って急激に発展した。 1897年市制。 1975年隣接するウェインエーケルを合併。現在は採炭鋳造織物工業などが盛んである。人口 16万5632(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘルネ」の意味・わかりやすい解説

ヘルネ
へるね
Herne

ドイツ西部、ノルトライン・ウェストファーレン州、ルール地方の炭鉱・工業都市。人口17万4500(2000)。エムシェル川低地の農村に、炭鉱と炭鉱労働者住宅が無秩序に立地して形成された都市で、ライン・ヘルネ運河沿いに運河港が連なる。1950年代末以来の石炭危機で大部分炭坑が閉鎖され、従来の繊維・皮革工業に電気機器工場が加わり、工業都市の性格が強くなった。1897年に市となった。

[齋藤光格]

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