法則の辞典 「ベックレル効果」の解説 ベックレル効果【Becqerel effect】 電解質溶液内に2個の電極をおき,その一方に可視光線か紫外線を照射すると,両極間に電位差が生じる現象.純粋金属では小さいが,酸化物や硫化物,ハロゲン化物などを用いると数百mVの起電力が現れる.これは1839年にアレクサンドル・エドモン・ベックレル(放射能研究で有名なアンリ・ベックレルの父君)の発見になる.本多‐藤嶋効果*も参照. ベックレル効果【Becqerel effect】 ハロゲン化銀の感光剤に感光させる際に,像の露光の前に,全面に一様な露光処理をしておくことで長波長光への感度を上昇させられる効果.もともとはダゲレオタイプ用の湿板において,弱い露光を与えておくことで赤や黄色の光への感度が増加することを1840年にベックレル(A. E. Becquerel)が発見したのでこの名がある. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報