本多藤嶋効果(読み)ホンダフジシマコウカ(その他表記)Honda-Fujishima effect

デジタル大辞泉 「本多藤嶋効果」の意味・読み・例文・類語

ほんだふじしま‐こうか〔ホンダふぢしまカウクワ〕【本多藤嶋効果】

光触媒作用の一つ白金電極酸化チタンの電極を電気抵抗で接続し、両電極を電解質溶液に浸して酸化チタン極に光を照射すると、水が電気分解されて酸素が発生し、白金電極から水素が発生する。1972年、本多健一藤嶋昭発見

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本多藤嶋効果」の意味・わかりやすい解説

本多・藤嶋効果
ほんだふじしまこうか
Honda-Fujishima effect

太陽エネルギー化学エネルギーへ転換する光触媒効果の一つ。n型半導体である二酸化チタン(→酸化チタン)の電極と白金の電極を水溶液に入れ,二酸化チタン電極に太陽光をあてると,白金電極側から電流が流れ,同時に水が分解されて白金電極から水素が,二酸化チタン電極から酸素が発生する。1967年,東京大学の本多健一と当時大学院生だった藤嶋昭が発見し,1972年に科学誌『ネイチャー』に発表した。

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法則の辞典 「本多藤嶋効果」の解説

本多‐藤嶋効果【Honda-Fujishima effect】

電気抵抗で連結した白金電極と酸化チタン電極を水溶液に挿入し,酸化チタン面に光を照射することで水の分解が起き,白金電極から水素が,酸化チタン電極から酸素が発生する現象.東京大学の本多健一,藤嶋昭によって1972年に報告された,今日の「光触媒化学」の嚆矢となった重大な発見であったが,「本多‐藤嶋効果」の名づけ親は当時朝日新聞科学部記者であった大熊由紀子であるという.

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