ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベネディクツス6世」の意味・わかりやすい解説
ベネディクツス6世
ベネディクツスろくせい
Benedictus VI
[没]974.7. ローマ
ローマ出身の第134代教皇(在位 973~974)。教皇ヨハネス13世(在位 965~972)の没後,助祭枢機卿(→カーディナル)を務めていたときに教皇に選出された。庇護者であった神聖ローマ皇帝オットー1世(在位 962~973)の裁可を待ったため,教皇登位は遅れた。973年にオットー1世が死去したのちは,有力貴族クレスケンチウス家の言いなりとなった。974年6月にサンタンジェロ城に幽閉され,教皇位には対立教皇のボニファチウス7世(在位 974,984~985)となる助祭フランコが据えられた。クレスケンチウス家の命令を受けたフランコにより絞殺されたとみられる。
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