デジタル大辞泉
「ぺたぺた」の意味・読み・例文・類語
ぺた‐ぺた
[副]
1 平らな物で軽くたたく音を表す語。「平手で顔をぺたぺた(と)たたく」
2 素足や草履などで平らな所を歩く音を表す語。「廊下をぺたぺた(と)歩きまわる」
3 続けざまに物をはるさま。「ぺたぺたとシールをはる」
4 続けて印を押すさま。「判をぺたぺた(と)押す」
5 塗りつけるさま。「絵の具をぺたぺた(と)塗る」
[類語]ぴたぴた・ぺたん
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ぺた‐ぺた
[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
※
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉九七「二人共がっかりしてペタペタと坐って暫らくは口が利けません」
② 平らな物で軽く打つ音を表わす語。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉二一「内儀の項を
出刃にてぺたぺたと拍
(たた)けり」
③ 物のねばりつくさまを表わす語。
※
不在地主(1929)〈小林多喜二〉一「湿った
土間の土が、足裏にペタペタした」
④ いたるところにものをはりつけるさまを表わす語。
⑤ 素足やぞうりで歩く音、また、
足跡をつけるさま、また、幾つも印判を押すさまを表わす語。
※
童謡・おさうぢたうばん(1939)〈与田準一〉「ぺたぺたあしあとふいとくれ」
[2] 〘形動〙 (一)に同じ。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈
長与善郎〉竹沢先生富士を観る「一たまりもなくへたばっちまふだらうよ。ぺたぺたにな」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報