ぺたぺた(読み)ペタペタ

デジタル大辞泉 「ぺたぺた」の意味・読み・例文・類語

ぺた‐ぺた

[副]
平らな物で軽くたたく音を表す語。「平手で顔をぺたぺた(と)たたく」
素足草履などで平らな所を歩く音を表す語。「廊下ぺたぺた(と)歩きまわる」
続けざまに物をはるさま。「ぺたぺたシールをはる」
続けて印を押すさま。「判をぺたぺた(と)押す」
塗りつけるさま。「絵の具ぺたぺた(と)塗る」
[類語]ぴたぴたぺたん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぺたぺた」の意味・読み・例文・類語

ぺた‐ぺた

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① =へたへた(一)
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉九七「二人共がっかりしてペタペタと坐って暫らくは口が利けません」
② 平らな物で軽く打つ音を表わす語。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉二一「内儀の項を出刃にてぺたぺたと拍(たた)けり」
③ 物のねばりつくさまを表わす語。
不在地主(1929)〈小林多喜二〉一「湿った土間の土が、足裏にペタペタした」
④ いたるところにものをはりつけるさまを表わす語。
足摺岬(1949)〈田宮虎彦〉「壁や襖にぺたぺた貼りつけた〈略〉芝居似顔絵や」
⑤ 素足やぞうりで歩く音、また、足跡をつけるさま、また、幾つも印判を押すさまを表わす語。
童謡・おさうぢたうばん(1939)〈与田準一〉「ぺたぺたあしあとふいとくれ」
[2] 〘形動〙 (一)に同じ。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生富士を観る「一たまりもなくへたばっちまふだらうよ。ぺたぺたにな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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