ペプチゼーション

化学辞典 第2版 「ペプチゼーション」の解説

ペプチゼーション
ペプチゼーション
peptization

解こうともいう.消化酵素ペプシンによってタンパク質が胃液中で分解されるように,凝集状態にある物質が液体中に分散されてコロイドになる現象をいう.アルカリ性水中沈殿した水酸化鉄は,塩酸を加えると解こうして水酸化鉄ゾルとなる.このとき,塩酸は解こう剤という.硫化水銀(Ⅱ)五酸化二バナジウムは塩酸酸性溶液中では沈殿して沪紙上に残るが,これを水で洗うと解こうしてコロイドとなって沪紙を通過する.これを洗出(washing out)という.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 硫化水銀

百科事典マイペディア 「ペプチゼーション」の意味・わかりやすい解説

ペプチゼーション

解膠(かいこう)とも。凝結したコロイドの沈殿や固体もとコロイド溶液に戻すこと。コロイド溶液が安定化するように適当量の電解質を加えて沈殿した粒子電荷を与えたり,逆にコロイド粒子に吸着した過剰の電解質を除去したりする。たとえば水酸化第二鉄の沈殿に少量の塩酸または塩化第二鉄溶液を加えると水酸化第二鉄のコロイド溶液が得られる。ペプチゼーションを行わせるために用いる薬剤を解膠剤という。

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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