ホッパースケール(英語表記)hopper scale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホッパースケール」の意味・わかりやすい解説

ホッパースケール
hopper scale

定量秤の一種穀類肥料飼料石炭などの定量袋詰や,生コンクリート調合など,工業用に広く使われる。てこの一端ホッパーをつるし,他端に一定重量の分銅箱をつるしてある。ホッパーの上方バンカー (大箱) から品物を流入して,ホッパー内が一定量に達すると,てこが釣合って水平となる。このとき電気的または機械的な方法による信号を発して,バンカーの出口が閉じ,ホッパー底の口が開いて,下の容器内に品物が流れ込む。ホッパーが空になると,てこは分銅側が下がって傾いたまま停止し,信号により,ホッパーの底口が閉じ,バンカー出口が開くという仕掛けになって,前と同じ動作が繰返される。自動的に一定量をはかり取ることができるが,精度は品物の種類によっても異なり,小麦のように小粒で,さらさらしたものは精度がよく (誤差は1/500程度) ,ふぞろいのもの,微粉体,付着性のものは精度が落ちる。

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