ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーヘンドルプ」の意味・わかりやすい解説
ホーヘンドルプ
Hogendorp, Gijsbert Karel van
[没]1834.8.5.
オランダの政治家。貴族の子として生れ,10歳でベルリンの陸軍幼年学校に学び,プロシア王子の側近として仕えたのち,オランダに帰って総督ウィレム5世の近衛士官となった。オランニェ党の指導者として頭角を現したが,1795年の革命で総督がイギリスへ亡命すると,官職を辞してアムステルダムで商業活動に従事した。オランダがフランスに合併されると,オランニェ家によるオランダの解放と統一国家の建設を説き,憲法草案を作成した。 1814年オランダは彼の起草した憲法を採択し,15年ベルギーを加えて成立したオランダ (ネーデルラント) 王国は彼の指導で改正された新憲法草案を採択した。彼は新政府の指導者になったが,やがて経済政策や税制をめぐって国王ウィレム1世と対立した。多くの著作および書簡集を残している。
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