ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボレスワフ3世」の意味・わかりやすい解説
ボレスワフ3世(唇曲王)
ボレスワフさんせい[しんきょくおう]
Bolesław III, Krzywousty
[没]1138.10.28.
ポーランド王 (在位 1102~38) 。地方勢力の中心をなした代官シェチェフの子。兄ズビグニェフとの王位争奪と並んでポモージェ地方の征服などで国家統合を推進。 1109年神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世軍とシロンスク (シュレジエン) 地方で対戦し国土防衛にも貢献した。しかしハンガリーおよびボヘミアとの紛争を収拾できず,西ポモージェの支配権はボヘミアに奪われた。 38年分権派の勢力に妥協して,遺書により4子に領土を分割相続させた。その結果 12~14世紀における国家分裂時代の道を開いた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報