六訂版 家庭医学大全科 の解説
ポイツ・ジェーガース症候群
ポイツ・ジェーガースしょうこうぐん
Peutz-Jeghers syndrome
(皮膚の病気)
どんな病気か
幼小児期から口唇や口腔粘膜、手足のとくに指趾の先のほうに
色素斑はとくに症状がなく経過しますが、ポリポーシスによって慢性の腹痛や便秘、血便などが起きたり、ポリープを巻き込んで
検査と診断
もともと口唇の色素斑が多い場合は、消化管の造影や内視鏡などでポリープの有無を検査します。ポリープが現れる時期は一定ではないので、検査で異常がなくても消化器症状(慢性の腹痛、便秘、血便など)があとになって出ることもあり、注意が必要です。
治療の方法
色素斑については見た目の問題が優先されます。切除や、レーザーによる治療があります。消化管のポリポーシスは、その程度にもよりますが、内視鏡を使って摘出する方法が一般的です。
病気に気づいたらどうする
口唇周囲の色素斑が多発していたら、一度消化管の検査を受け、ポリープがあればその治療を行います。急激に腹痛が起きた場合は腸重積のような緊急手術が必要な場合も少なくないので、すみやかに受診してください。
安田 浩
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報