現代外国人名録2016 「ポールボルカー」の解説
ポール ボルカー
Paul Adolph Volcker
- 職業・肩書
- 銀行家,エコノミスト 元米国連邦準備制度理事会(FRB)議長
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1927年9月5日
- 出生地
- ニュージャージー州ケープメー
- 学歴
- プリンストン大学卒,ハーバード大学卒
- 経歴
- ロンドン大学に留学。米国財務省勤務を経て、1953年ニューヨーク連邦準備銀行入り、’57年チェース・マンハッタン銀行に移り、財政エコノミスト。’62年財務省に戻り、’63〜65年金融担当次官補を経て、’69〜74年財務次官となり、ニクソン・ショックとスミソニアン体制を構築、第1次石油危機への対応などに奔走した。’75〜79年ニューヨーク連銀総裁、’79年8月〜’87年8月連邦準備制度理事会(FRB)議長を務め、インフレ対策、中南米諸国の累積債務問題などに携わった。’88〜96年投資銀行ジェームズ・D・ウォルフェンソン会長、’95〜96年CEO(最高経営責任者)。この間、’91年富士銀行欧州アドバイザリーボードメンバー。’94年ユナイテッド航空の持ち株会社UALの役員。のち新生銀行シニアアドバイザー。第二次大戦中ユダヤ人がスイスの銀行に預け入れた預金口座を調査する調査委員会の委員長も務める。2009年1月オバマ政権で新設の経済回復顧問委員会議長に就任。以来、金融機関の高リスク投資を制限するなどの“ボルカー・ルール”を盛り込んだ金融規制強化法(2010年10月成立)を推進してきたが、2011年1月辞任。著書に「富と興亡―円とドルの歴史」など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報