マウマウ(その他表記)Mau Mau

翻訳|Mau Mau

デジタル大辞泉 「マウマウ」の意味・読み・例文・類語

マウマウ(Mau Mau)

1950年代、東アフリカのイギリス領ケニアで、反英民族解放闘争を行った秘密結社先住民キクユ族中心に結成され、「白人の奪った土地を我らに返せ」をスローガンとした。

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精選版 日本国語大辞典 「マウマウ」の意味・読み・例文・類語

マウ‐マウ

  1. ( Mau Mau ) 一九五〇年代前半、「白人の奪った土地を我らに返せ!」のスローガンのもとに、ケニアのキクユ族を中心に結成された秘密結社。反英民族解放闘争を行ない後のケニア独立闘争に大きな影響を与えた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マウマウ」の意味・わかりやすい解説

マウマウ
Mau Mau

ケニアにおいて,1952~57年にイギリスの植民地主義に対して行われた抵抗運動の総称。イギリス人入植者がケニアの肥沃な土地を占拠し,「ホワイト・ハイランド (白人高地) 」として支配したため,土地を失い窮乏したアフリカ人が,50年頃からキクユ族を中心とした土地奪還闘争を始め,52年 10月からテロ行為が頻発した。イギリスは同月 20日全土に非常事態を宣言し,徹底的な弾圧に乗出し,キクユ族中心の民族主義政党,ケニア・アフリカ民族同盟をその母体とみなして,その指導者の J.ケニヤッタらを逮捕した。このイギリスの武力行使に対し,最初は少数の過激的,排外的部族主義運動であったマウマウも,次第に近代的ナショナリズム運動に変質していった。実質的には,マウマウ団は 57年に鎮圧されたが,イギリスは 63年 12月ケニアの独立を認め,ケニヤッタが初代大統領に選ばれたのをはじめ,指導者の多くがケニア政府の幹部となった。

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