マトグロッソ高原(読み)マトグロッソこうげん(英語表記)Planalto Mato-Grossense

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マトグロッソ高原」の意味・わかりやすい解説

マトグロッソ高原
マトグロッソこうげん
Planalto de Mato Grosso

ブラジル中部西寄り,マトグロッソ州中南部に広がる高原。北のアマゾン水系と南のラプラタ水系を分ける。ブラジル高原の一部をなす地域で,先カンブリア時代の結晶質岩石の削剥面に古生代以降の地層が堆積し,浸食作用を受けて形成された。標高約 600mで,起伏はきわめて小さいが,一部に 1000mをこえる残丘がみられる。植生サバナと亜熱帯性の森林が混在する。 17世紀に金,ダイヤモンドなどを求めてやってきた人々によって開拓された地域で,現在主産業は牧牛であるが,一部では依然として鉱業が重要。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マトグロッソ高原」の意味・わかりやすい解説

マト・グロッソ高原
まとぐろっそこうげん
Planalto Mato-Grossense

南アメリカ中央部、ブラジルのマト・グロッソ州からロンドニア州にかけて広がる高原。標高300~800メートル、ブラジル高原の西部をなす。先カンブリア時代の古い岩石からなる丘陵性の高地や、ほぼ水平に横たわる中生代の地層からなる平坦(へいたん)な台地である。アマゾンの森林地帯とブラジル高原のサバナ原野(カンポ・セラード)の漸移地帯にあたり、大規模な牧場が多い。

[松本栄次]

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