日本大百科全書(ニッポニカ) 「マメイ」の意味・わかりやすい解説
マメイ
まめい
mammee
[学] Calocarpum sapota Merr.
アカテツ科(APG分類:アカテツ科)の常緑高木。高さ30メートルに達する。葉は楕円(だえん)形で長さ20センチメートル。花は普通は2~3月に開く。果実は紡錘形か楕円形で、重さ約400グラム、長さ20センチメートルで、夏から秋に熟す。果皮は茶褐色で厚さ2ミリメートル、表面はざらつく。果肉は褐色を帯びた淡紅色で、甘い。種子は1~2粒で、背部は黒光りし、腹部は淡褐色で溝状をなす。中央アメリカ原産で、メキシコや西インド諸島に多くみられ、生食のほかシャーベットやプリザーブにし、ジャムとして用いることもある。
[飯塚宗夫 2021年3月22日]