ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マヨリアヌス」の意味・わかりやすい解説
マヨリアヌス
Majorianus, Julius
[没]461.8.7. トルトナ
帝政末期の西ローマ皇帝 (在位 457~461) 。 F.アエチウスのもとで軍務につく。のちアウィツス帝退位に協力,最高の実力者となり,古くからの友人 F.リキメルに推戴された。良心的政治を行い,行政改革を試み,アフリカを奪還するために,スペインのアリカンテ湾で,460年5月,バンダル族と戦ったが敗れ,ガイゼリックと屈辱的講和を結んだ。このためリキメルに退位させられ,処刑された。 G.シドニウスは彼への頌詩を著わしている。
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