マルグリットユールスナール(その他表記)Marguerite Yourcenar

20世紀西洋人名事典 の解説

マルグリット ユールスナール
Marguerite Yourcenar


1903.6.8 - 1987.12.17
フランスの作家。
アカデミー会員。
ブリュッセル(ベルギー)生まれ。
本名マルグリット・ド・クレイヤンクール。
幼時からヨーロッパ、中近東などを旅行し、幅広い古典的教養を身につける。1939年(’47年説あり)以降アメリカに住む。過去の激動期を好んで背景に選び、人間心理の深淵に明晰な視線を投げかけ、生の神秘を見極めようとする。「アレクシ、あるいは空しい戦いについて」(’29年)でデビューし、「ハドリアヌス帝の回想」(’51年)で世界に文名を確立。’68年「黒の過程」でフェミナ賞を受賞。’80年アカデミー・フランセーズ史上初の女性会員として入会。近年に「三島あるいは空虚のビジョン」(’81年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android