デジタル大辞泉 「マルコナ鉄山」の意味・読み・例文・類語 マルコナ‐てつざん【マルコナ鉄山】 《Mina de Marcona》ペルー南部の町サンファン‐デ‐マルコナにある鉄山。太平洋岸から約10キロメートル、標高約800メートルの海岸平地に位置する。南米太平洋岸で最大級の埋蔵量を誇る鉄鉱床があり、大規模な露天掘りが行われている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルコナ鉄山」の意味・わかりやすい解説 マルコナ鉄山まるこなてつざんMarcona ペルー南部、イカ県の太平洋に面した鉄山。標高約800メートルの海岸平地に位置する。古生代の変成堆積(たいせき)岩と中生代の火山岩類の間にできた接触交代鉱床で、品位約55%、確定鉱量約6億トン、推定鉱量9億トンといわれる。鉱体は、表層から深部に向かい赤鉄鉱帯、磁鉄鉱帯、黄鉄鉱帯をなし、表層部から大規模な露天採鉱を行う。剥土(はくど)比は約2.1である。粗鉱は磁選と浮選を行い、品位67%以上として出す。国営ペルー鉄鉱公社が稼行。[房村信雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例