20世紀西洋人名事典 「マルセルデュシャン」の解説
マルセル デュシャン
Marcel Duchamp
1887.7.28 - 1968.10.2
米国の画家,彫刻家。
ブランビル生まれ。
1904年にパリに出て、当初フォービズムなどに影響されキュビストグループ「セクシオン・ドール」で活躍。「階段を降りる裸体、第二番」、「処女から花嫁への移行」などの傑作を出すが、徐々に絵に対する関心を失いやがて放棄する。’15年に渡米し、アンデパンダンを組織。その後「レディ・メイド」と題して、量産品に署名するだけの芸術に移行させたものを発表。’55年に米国市民権を得たが、芸術からは遠ざかる。既成の芸術概念を否定した生き方はその後の現代美術に多大な影響を与えた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報