現代外国人名録2016 「マルタアルゲリッチ」の解説
マルタ アルゲリッチ
Martha Argerich
- 職業・肩書
- ピアニスト
- 国籍
- アルゼンチン
- 生年月日
- 1941年6月5日
- 出生地
- ブエノスアイレス
- 勲章褒章
- フランス芸術文化勲章オフィシエ章〔1996年〕, 旭日小綬章(日本)〔2005年〕
- 受賞
- グラモフォン・アウォーズ・アーティスト・オブ・ザ・イヤー〔1999年〕,グラミー賞(クラシック最優秀独奏,第42回)〔1999年〕,レコード・アカデミー賞(協奏曲部門,日本)〔1999年〕,世界文化賞(音楽部門,第17回)〔2005年〕,ブゾーニ国際ピアノ・コンクール第1位〔1957年〕,ジュネーブ国際音楽コンクールピアノ部門第1位〔1957年〕,ショパン国際ピアノコンクール第1位・マズルカ賞(第7回)〔1965年〕
- 経歴
- 5歳のときからスカラムッツァ、デ・クッスロフにピアノを学び、1949年テアトロ・コロンでデビュー。’55年家族とともにヨーロッパに移住、ウィーンやジュネーブでグルダ、マガロフ、リパッティ夫人、ミケランジェリなどに師事。’57年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールとジュネーブ国際音楽コンクールで第1位。さらに’65年第7回ショパン国際ピアノコンクールで第1位となり、同時にマズルカ賞を受賞、名声を不動のものとした。以来、世界各国のオーケストラや音楽祭から招きを受け、“鍵盤の女王”“女流リヒテル”と呼ばれる。その演奏は盤石の技術に支えられた女流らしい感性の発揚を特色とし、バッハからラヴェルまでをレパートリーとする。’70年以来たびたび来日。’94年別府市の音楽ホールの名誉音楽監督に就任。若手の育成にも熱心で、’98年より別府アルゲリッチ音楽祭総監督を務める。’99年からはブエノスアイレスで自らの名前を冠したピアノコンクールを開催。同年、’65年のショパンコンクール優勝直後に録音したが、未発表だった「幻のショパン・レコーディング1965」がリリースされる。2000年東京で16年ぶりにリサイタルを再開。若い世代をはじめ数多くの演奏家と交流し、音楽の喜びと可能性を開拓する旺盛な活動を続ける。2005年高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。2009年バイオリニストのギドン・クレーメルと第11回別府アルゲリッチ音楽祭で共演。2011年東日本大震災後も同音楽祭を開催。一時指揮者のシャルル・デュトアと結婚していた。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報