1980年に登録、1992年に登録内容が変更されたマルタの世界遺産(文化遺産)。地中海の中央部にあるマルタとゴゾの両島で、人類最古の石造建築物といわれる先史時代の神殿の遺跡が30ヵ所発見されている。世界遺産に登録されたのはそのうちの6神殿で、マルタ島には南部のターシエン神殿、ハジャーイム神殿、イムナイドラ神殿、スコルバ神殿、タハージュラ神殿、ゴゾ島には紀元前3600~前3000年頃の建造と推定されているジィガンティーヤ神殿がある。これらの巨石を使った建造物は、シチリア方面から移住したステンティネロ文化人の手によるものではないかと推定されているが、誰がどのような方法で巨石を運び、どのような方法で積み上げて造ったのかはよくわかっていない。また、これらは女神信仰のために造られたと推定されている。◇英名はMegalithic Temples of Malta