マルチン(読み)まるちん(その他表記)Rudolf Martin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルチン」の意味・わかりやすい解説

マルチン
まるちん
Rudolf Martin
(1864―1925)

スイスの人類学者。チューリヒに生まれ、チューリヒ大学助教授を経て1905年教授となった。1911年パリに移り、第一次世界大戦後はドイツに住んだ。その後ミュンヘン大学の人類学教授となり、現代自然人類学基礎をつくった。とくに生体および骨格の計測法と観察法を統一し、データの比較研究を可能とした功績は大きい。1914年出版の『人類学教科書』Lehrbuch der Anthropologieは、自然人類学のバイブルともいわれ、後継者によって改訂が重ねられている。

埴原和郎 2018年11月19日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルチン」の意味・わかりやすい解説

マルチン
Martin

スロバキア西部の都市ブラチスラバ北東約 170kmに位置する。スロバキアの文化的中心の一つをなし,スロバキア民族文化の保存普及にあたっているマチツァ・スロベンスカー (1863創立) の本部がある。 1918年に,チェコ人スロバキア人との統一国家形成をうたったマルチン宣言は,この地でなされた。スロバキア民族博物館は特に著名。郊外には伝統的な農村家屋を集めた野外博物館がある。機械産業の一中心地でもある。人口5万 8338 (1991推計) 。

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