百科事典マイペディア 「ミサイル誘導方式」の意味・わかりやすい解説 ミサイル誘導方式【ミサイルゆうどうほうしき】 ミサイルの飛行経路に指標を与えることを誘導といい,指令誘導,プログラム誘導,ホーミング誘導,それらを総合した誘導がある。指令誘導は地対空ミサイル,対戦車ミサイルなどに適用され,コマンド方式とビーム・ライダー方式があり,前者は目標とミサイルの位置を別個のレーダーで測定し,両者の会合点を計算,無線,有線で経路指令を与えるもの,後者は鋭い電波ビームを目標に指向させ,ミサイルがこのビームの中心線上を飛行するものである。プログラム誘導は大陸間弾道ミサイルなどに適用される慣性誘導が代表的なものである。またホーミング誘導はミサイル自身が目標位置を測定し,経路を算出,操舵する方式で,目標の発する赤外線・光・音などを検知,追尾するパッシブ方式,ミサイルが電波を発しその反射波をレーダーで検知するアクティブ方式,地上・機上などから発射した電波の反射をミサイルが検知するセミ・アクティブ方式の三つがある。さらに巡航ミサイルでは電波高度計と地形等高線照合技術等の組合せであらかじめ設定した目標までをプログラミングし,コンピューターにより誘導している。→関連項目サイドワインダー(軍事)|誘導ミサイル 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by