ミトロプーロス(その他表記)Dimitri Mitropoulos

改訂新版 世界大百科事典 「ミトロプーロス」の意味・わかりやすい解説

ミトロプーロス
Dimitri Mitropoulos
生没年:1896-1960

ギリシア指揮者アテネ音楽院で学んだ後,1918年ベルギーに留学,2年後にはベルリンに移ってF.ブゾーニのもとでピアノ作曲を学ぶ。24年故国に戻り,アテネ交響楽団の常任指揮者に就任。ヨーロッパ各地で指揮者として活躍ののち36年渡米。37-49年ミネアポリス交響楽団の首席指揮者を務めた。49年からストコフスキーとともにニューヨークフィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者,さらに54年からはメトロポリタン歌劇場の指揮者として活躍。作品の知的な解釈に基づく明快な指揮ぶりを特色とし現代音楽の演奏にも積極的に取り組んだ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミトロプーロス」の意味・わかりやすい解説

ミトロプーロス
Mitropoulos, Dimitri

[生]1896.3.1. アテネ
[没]1960.11.2. ミラノ
ギリシア生れのアメリカの指揮者。アテネ音楽院に学び,ベルリン国立歌劇場副指揮者,アテネ交響楽団指揮者となり,かたわら母校の教授院長などもつとめた。 1936年にボストン交響楽団の指揮者としてアメリカに招かれ,37~49年はミネアポリス交響楽団の指揮者をつとめ,51~58年ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団の音楽監督に就任。その間,46年にアメリカ市民権を得,メトロポリタン歌劇場でオペラ指揮をするなど世界的に名を高め,ミラノのスカラ座での指揮を最後に世を去った。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミトロプーロス」の意味・わかりやすい解説

ミトロプーロス
みとろぷーろす
Dimitri Mitropoulos
(1896―1960)

ギリシア出身のアメリカの指揮者。生地アテネの音楽院を卒業後、ベルリンでブゾーニにピアノを学ぶ。1924年アテネ音楽院管弦楽団の指揮者。36年にアメリカに渡り、初めミネアポリス交響楽団、ついでニューヨーク・フィルハーモニーの常任指揮者となった。その間メトロポリタン歌劇場その他に客演、オペラ公演でも活躍。20世紀の音楽をもっとも得意とし、どんなに複雑な作品でも明確によどみなく再現する手腕を示した。ミラノに没。

[岩井宏之]

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