20世紀西洋人名事典 「ミハイルブルガーコフ」の解説
ミハイル ブルガーコフ
Mikhail Afanas’evich Bulgakov
1891.5.2.(14.説あり) - 1940.3.10
ソ連の作家,劇作家。
別名Mihail Afanas’evič Bulgakov。
父はキエフ神学校教授。医師を経て、1921年モスクワに移り、新聞等の編集に携わる傍ら、自伝的長編「白衛軍」を執筆。その後「悪魔物語」(’25年)、SF「犬の心臓」でソ連社会の現実を風刺、反革命側に同情的として痛烈に批判され、発表の場を奪われる。モスクワ劇場で上演され、大成功を収めた戯曲「トゥルビン家の日々」(’26年)も上映禁止となる。’29年から死の直前まで書かれた大作「巨匠とマルガリータ」はキリスト教に根ざした深遠な思想を展開し、20世紀文学の最高峰の一つに数えられ、死後26年を経て発表され、一躍彼の名を有名にした。他の作品に「モリエール」(’30年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報