メネンデス・イ・ペラーヨ(読み)めねんですいぺらーよ(その他表記)Marcelino Menéndez y Pelayo

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

メネンデス・イ・ペラーヨ
めねんですいぺらーよ
Marcelino Menéndez y Pelayo
(1856―1912)

スペインの歴史家、文芸批評家。1878年22歳の若さでマドリード大学教授になり、そののち国立図書館長、言語アカデミー会員、歴史アカデミー会長などを歴任、文字どおりスペインの学界に君臨した。膨大な文献渉猟と博識に裏打ちされた批評活動は、およそ70巻にも及ぶ著作集に結晶している。それらはいずれも、スペイン文化研究者にとっていまなお無視できない里程標となっている。代表作には、初期の論争家としての風貌(ふうぼう)を伝える『スペインの科学』(1876)や『スペイン異端者史』(1880~82)、『スペインの美的観念の歴史』(1883~84)、より円熟味を加えた『小説起源』(1905~10)などがある。

[佐々木孝]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

メネンデス・イ・ペラーヨ
Menéndez y Pelayo, Marcelino

[生]1856. サンタンデル
[没]1912. サンタンデル
スペインの批評家,文学史家。マドリード大学教授,国立図書館長を歴任。 19世紀の代表的な批評家で,主著は『スペイン異端者史』 Historia de los heterodoxos españoles (1880~82) ,『小説の起源』 Orígenes de la novela (1905~10) 。

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