サンタンデル(読み)さんたんでる(英語表記)Santander

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンタンデル」の意味・わかりやすい解説

サンタンデル
さんたんでる
Santander

スペイン北部、カンタブリア州州都で、港湾都市。カスティーリャ・イ・レオン地方への北の玄関口。人口18万0717(2001)。ビスケー(ビスカヤ)湾に通じる細長い入り江の北西岸に延びた砂州上に立地する。新市街は海岸沿いの丘陵地に広がり、西側の旧市街地とはトンネルで結ばれている。食品、造船、化学、製鉄などの工業がある。温和な気候のため、東約130キロメートルのサン・セバスティアンと並ぶ避暑地として知られ、とくにサルディネロ海岸は上流階級に愛されている。メネンデス・イ・ペラヨ国際大学で開かれる夏期講座が有名。町の南西32キロメートルに旧石器時代の絵画で有名なアルタミラ洞窟(どうくつ)がある。

田辺 裕・滝沢由美子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンタンデル」の意味・わかりやすい解説

サンタンデル
Santander, Francisco de Paula

[生]1792.4.2. ロサリオデククタ
[没]1840.5.6. ボゴタ
コロンビアの政治家。ラテンアメリカ独立運動の指導者。 1810年独立運動に参加,S.ボリバルもと活躍大コロンビア共和国のヌエバグラナダの副大統領に任命された (1819~27) 。ヌエバグラナダの独立後ボリバルと対立,ボリバル暗殺計画に加わったとみなされて亡命 (28~32) したが,30年の大コロンビア共和国解体後帰国,32~37年ヌエバグラナダ共和国 (現コロンビア,パナマ) 大統領に選ばれた。

サンタンデル
Santander

スペイン北部,カンタブリア州,カンタブリア県の県都。ビスケー湾岸の港湾都市で,サンタンデル湾を擁するマヨール半島の先端南岸にある。スペインの主要港の一つで,鉄鉱石コムギ毛織物,ワインを輸出する。漁港,避暑地としてもにぎわう。製鉄,造船,機械をはじめ,鉛,亜鉛,石油,化学などの工業がある。町がアルフォンソ 13世に贈ったマグダレナ宮殿,先史時代の遺物を集めた博物館,図書館などがある。人口 18万 9069 (1991推計) 。

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