コロンビア共和国初代大統領。在任1832-37年。ボリーバルの副官として独立運動に参加,コロンビア中部のボヤカの戦(1819)でその卓抜した指導力により革命軍を勝利に導いた。1821年グラン・コロンビアの副大統領となったが,強引な中央集権政策をとるボリーバル大統領と対立し,27年辞任した。28年ボリーバルの暗殺を企てたとして国外へ追放され,30年のグラン・コロンビア崩壊後帰国して,分離独立したヌエバ・グラナダ共和国(コロンビア共和国の前身)の初代大統領となった。コロンビア自由主義の先駆者といわれ,教育と経済発展および教会の影響力削減に力を入れた。また,J.ベンサムの影響を受け法治国家の建設に尽力したため,〈法律の人〉ともいわれる。
執筆者:上谷 博
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スペイン北部、カンタブリア州の州都で、港湾都市。カスティーリャ・イ・レオン地方への北の玄関口。人口18万0717(2001)。ビスケー(ビスカヤ)湾に通じる細長い入り江の北西岸に延びた砂州上に立地する。新市街は海岸沿いの丘陵地に広がり、西側の旧市街地とはトンネルで結ばれている。食品、造船、化学、製鉄などの工業がある。温和な気候のため、東約130キロメートルのサン・セバスティアンと並ぶ避暑地として知られ、とくにサルディネロ海岸は上流階級に愛されている。メネンデス・イ・ペラヨ国際大学で開かれる夏期講座が有名。町の南西32キロメートルに旧石器時代の絵画で有名なアルタミラの洞窟(どうくつ)がある。
[田辺 裕・滝沢由美子]
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…1810年7月20日,ボゴタのクリオーリョたちは副王を追放し,独立を宣言した。この後スペインとの間に独立戦争が始まるが,19年8月,シモン・ボリーバルやサンタンデルの率いる植民地解放軍はボヤカの戦でスペイン軍を撃破,ボゴタに入城して勝利を決定的なものにした。ヌエバ・グラナダがグラン・コロンビア共和国として正式に成立したのは21年のことである。…
※「サンタンデル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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