旺文社世界史事典 三訂版 「モサデグ」の解説
モサデグ
Muhammad Mossadegh
イランの民族主義政治家
大蔵省につとめたのち政界にはいり,法相・内相などを歴任。国王レザー=シャーの独裁を批判し,1930〜40年代に追放されたが,パフレヴィー2世即位後,44年国民議会議員に復帰。民族戦線の指導者となり,1950年議会の石油委員会委員長に選ばれ,51年3月アングロ−イラニアン石油会社の国有化法案を通過させてアバダンの施設を接収。同年4月に首相に就任したが,1953年の国王派軍部のクーデタで失脚した。
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