1991年に登録されたメキシコの世界遺産(文化遺産)で、同国中西部のミチョアカン州に位置する。モレリアは、1541年、ヌエバ・エスパーニャ(スペイン領メキシコ)の初代副王アントニオ・デ・メンドサの命により建設され、農産物取引などの交易や政治の中心として発展した。町は、中央広場を中心に碁盤目状に道路が配され、大聖堂、新大陸で2番目に古い歴史を持つサン・ニコラス神学校(現ミチョアカン州立大学)、253のアーチを持つ石造の水道橋、旧総督邸など、歴史的建造物が数多く残っている。このような独特の町並みと、スペイン植民地時代の壮麗なコロニアル様式を伝える貴重な遺構の価値が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はHistoric Centre of Morelia