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メキシコ中央部,ミチョアカン州の州都。大都市域人口70万9941(2003)。標高1941m。年平均気温17.6℃,年降水量760mm。農業地帯の中心にある。植民地時代の面影を残す古都。1541年,初代副王メンドサにより建設され,彼の生地にちなんでバヤドリードと名づけられたが,1828年メキシコ独立の英雄J.M.モレロスの出身地であることを記念して現在名に改められた。西43kmのパツクアロPátzcuaro湖周辺は,タラスコ王国の地で,ツィンツンツァン遺跡がある。湖ではインディオにより蝶の形をした網で漁が行われ,民芸品に富む定期市とともに多くの観光客をひきつけている。また同湖周辺は植民地時代初期のV.deキロガによるユートピア建設の試みが行われた所としても知られる。
執筆者:栗原 尚子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
メキシコ中南部、ミチョアカン州の州都。人口54万9996(2000)。メキシコ中央高原の標高1940メートルに位置する。1540年スペイン人によって建設された町。植民地時代の景観を残す古都で、歴史地区は、1991年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。「バラ色の町」の美称をもち、18世紀の水道橋、プラテレスク様式の大聖堂がある。独立運動の英雄モレロスの生地で、彼の学んだ古い大学や、シケイロスの壁画「モレロスの死」がある。漆塗りの箱、ギター、素焼食器が特産品である。
[高木秀樹]
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…独立戦争はこの時期から停滞し,21年にようやく達成された。彼をたたえ,生誕地バヤドリードはモレリアと改名された。【大垣 貴志郎】。…
※「モレリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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