現代外国人名録2016 「モンコンブスワミナタン」の解説
モンコンブ スワミナタン
Monkombu Sambasivan Swaminathan
- 職業・肩書
- 農学者 スワミナタン財団理事長 元パグウォッシュ会議会長,元国際マングローブ生態系協会(ISME)初代会長
- 国籍
- インド
- 生年月日
- 1925年8月7日
- 出生地
- タミール・ナドゥ州クーンバコーナム
- 専門
- 植物遺伝学, 育種学
- 学歴
- トラバンコール大学(ケララ州)〔1944年〕卒,マドラス大学(農学)〔1947年〕卒
- 学位
- Ph.D.(ケンブリッジ大学)〔1952年〕
- 資格
- インド国立科学アカデミー名誉会員, 米国科学アカデミー外国会員
- 勲章褒章
- パドマ・シュリ〔1967年〕
- 受賞
- マグサイサイ賞〔1971年〕,アインシュタイン世界科学賞〔1986年〕,世界食糧賞〔1987年〕,本田賞(日本)〔1991年〕,タイラー賞〔1991年〕,笹川環境賞〔1994年〕,インディラ・ガンジー賞〔2013年〕
- 経歴
- 1954年中央米穀研究所(カタック)助手。同年からインド農業研究所(IARI,ニューデリー)で植物学および細胞遺伝学の研究にたずさわり、’66〜72年IARI所長。その後’79〜80年農業潅漑省次官などインド政府の農業政策に関わり、’82〜88年フィリピンにある国際稲作研究所(IRRI)所長を務めた。’87年食糧と農業のノーベル賞といわれる世界食糧賞を受賞。’88年国際自然保護連合会長。’90年国際マングローブ生態系協会(ISME)初代会長に就任。またスワミナタン財団を設立し理事長に就任、環境問題などを研究。’60年代にコメや小麦、ジャガイモなどの農作物の品種改良に一貫して取り組み、高収量品種の開発に成功、その成果は“緑の革命”とよばれている。アジアの食糧危機、農村危機の回避にも尽力、インド農業科学アカデミー会長を務める。また植物の突然変異の研究から放射線汚染に関心を持ち、’58年より科学者の集まりであるパグウォッシュ会議に参加。2002年には核専門家以外の科学者として初めて同会議会長に就任。1999年米誌「タイム」の“20世紀アジアの100人”に選ばれた。日本通で来日多数。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報