20世紀西洋人名事典 「モートンフェルドマン」の解説
モートン フェルドマン
Morton Feldman
1926.1.12 - 1987.9.3
米国の作曲家。
ニューヨーク生まれ。
米国前衛派の先端を行く作曲家。12音主義者リーガー、ウルピに作曲を師事。1950年前後ケージに出合い強い影響を受け、作品にグラフ表示記譜を用いた。又若い音楽家や前衛的画家達と交流し、不確定性の音楽を目ざした。作風は、ゆるやかなリズムと強音をさけた幽幻な音感覚、個々の楽器の持つ音の世界の尊重に認められる。作品には、図形楽譜を用いた器楽のための「プロジェクションⅠ〜Ⅴ」(’50〜51年)、音価に相対的自由を与える器楽のための「デュレーションズⅠ〜Ⅴ」(’60〜62年)、楽器の選択をゆだねる打楽器のための「デンマークの王」(’64年)。他に管弦楽、合唱、声等様々な媒体による多数の作品がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報