日本大百科全書(ニッポニカ) 「モーニケ」の意味・わかりやすい解説
モーニケ
もーにけ
Otto Gottlieb Johann Mohnike
(1814―1887)
長崎出島のオランダ商館医師。ドイツのストラルズンドの生まれ。1848年(嘉永1)から1851年まで出島の商館医師を務めたが、来日のおり牛痘漿(とうしょう)を持参し、通詞(つうじ)の子供に接種したが不成功であった。翌1849年7月オランダ船が牛痘痂(とうか)をもたらしたので、これを通詞の子供に接種し成功した。これ以後、長崎滞在の諸藩の医師や町医者に牛痘法が伝授され、ついで江戸、京都、大坂はじめ各地に伝えられた。また初めて日本へ聴診器をもたらした。1851年9月離日。
[中山 沃]
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