20世紀西洋人名事典 「モーリス・ドブラマンク」の解説
モーリス・ド ブラマンク
Maurice de Vlaminck
1876.4.4 - 1958.10.11
フランスの画家。
パリ生まれ。
音楽家の貧しい家に生まれ、青年時代はミュージシャン、競輪選手として生計をたてる。独学で絵画を学び、1900年ドランと出会い、’05年サロン・ドートンヌに参加、ゴッホの影響を受け、フォービスム形成に大きな役割を果たす。’07年頃セザンヌの造形に影響を受け、’10年キュビスムに転じ、その後黒、藍、白を基調にした暗く重苦しい色彩で劇的で激しい風景や静物を描く独自の画風を確立。佐伯祐三、里見勝蔵の師でもある。作品に「赤い樹」(1906年パリ、国立近代美術館)等があり、他に版画等もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報