20世紀西洋人名事典 「モーリスロリナ」の解説
モーリス ロリナ
Maurice Rollinat
1846 - 1903
フランスの詩人,音楽家。
中フランスアンドル県シャトールー生まれ。
ジョルジュ・サンドの影響を受け、その後、ポー、ボードレールの影響を受ける。20歳ごろパリに移り、「イドロパット・クラブ」、カフェ「シャ・ノワール」等で詩作を発表。1883年田園生活を歌った処女詩集「荒野にて」を刊行。1883年「神経病」で暗い異常な精神状態を歌い一躍有名となる。彼自身も精神病の発作に襲われ、晩年重症に陥る。他に「深淵」(1886年)、「自然」(1892年)、「幽霊」(1896年)、「風景と百姓」(1899年)などの詩集、作曲集を出す。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報