ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユノハナガニ」の意味・わかりやすい解説 ユノハナガニGandalfus yunohana 軟甲綱十脚目ユノハナガニ科 Bythograeidae。形状は甲幅 4cmほど,白色で横長の楕円形をなす。甲面に凹凸はなく,前後左右に一様に弱く湾曲する。眼は完全に退化し,眼窩だけが残っている。伊豆諸島沖,フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界域の温水域付近に群れている。見かけが温泉の湯の華のようであることが和名の由来である。ユノハナガニ科は,1980年にガラパゴスユノハナガニ Bythograea thermydron がガラパゴス諸島沖深海の熱水鉱床から新種,新属,新科,新上科として報告されて以来,大西洋から 1属 1種,インド洋,太平洋から 4属 13種が記載されている。いずれも温水あるいは熱水が噴き出している深海底に生息している。(→甲殻類,十脚類,節足動物,軟甲類) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by