よこね

日本大百科全書(ニッポニカ)「よこね」の解説

よこね
よこね / 横根

横痃(おうげん)の俗称で、性病のために鼠径(そけい)部のリンパ節が腫(は)れてくる状態をさす。梅毒の第1期の硬性下疳(げかん)とともに生じる無痛性横痃と、軟性下疳の際に陰部の潰瘍(かいよう)とともに発生する有痛性横痃とがある。

[岡本昭二]

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世界大百科事典 第2版「よこね」の解説

よこね【bubo】

性病に感染したために鼠径部(そけいぶ)リンパ節がはれることをいう。便毒,横痃(おうげん)ともいう。無痛性のよこねは梅毒によるもので,感染3週以降外陰部の硬性下疳に引き続いて発生する。有痛性のよこねは軟性下疳によるもので,外陰部の潰瘍に引き続き発生し,化膿して皮膚が破れ排膿してくる。鼠径リンパ肉芽腫や淋病の際,鼠径リンパ節がはれ,それぞれ気候性横痃,淋疾性横痃といわれる。【岡本 昭二】

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世界大百科事典内のよこねの言及

【軟性下疳】より

…さらに片側または両側の鼠径(そけい)リンパ節が痛みを伴ってはれてくるので,有痛性横痃(おうげん)とも呼ばれている。この横痃(〈よこね〉ともいう)は化膿するので,内容の膿が皮膚を破って外へ出ていく。この膿を殺菌,または軟性下疳菌を培地で増殖させたのちに殺菌して作製したワクチンを皮内注射し,48時間後に発赤の大きさを判定する検査法を伊東反応といい,軟性下疳の患者または既往者では陽性となる。…

※「よこね」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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