ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨハネス11世」の意味・わかりやすい解説
ヨハネス11世
ヨハネスじゅういっせい
Johannes XI
[没]935.12./936.1. ローマ
ローマ出身の第125代教皇(在位 931~935/936)。当時ローマの支配権を握っていたクレスケンチウス家のマロツィアの息子で,マロツィアの愛人だったとされる教皇セルギウス3世(在位 904~911)が父親と考えられている。931年2月,または 3月に登位した。母親の政治的目的に尽くしたが,932年もしくは 933年,異父兄弟のアルベリック2世(父親はスポレト公アルベリック1世)が,マロツィアを失脚させてローマのサンタンジェロ城に幽閉し,ヨハネス11世もラテラノ宮殿に監禁された。そこで捕われの身のまま死を迎えた。
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