ヨードベンゼン(読み)よーどべんぜんでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨードベンゼン」の意味・わかりやすい解説

ヨードベンゼン(データノート)
よーどべんぜんでーたのーと

ヨードベンゼン

 分子式 C6H5I
 分子量 204.0
 融点  -31.33℃
 沸点  188.45℃
 比重  1.8313(測定温度20℃)
 屈折率 (n) 1.6204


ヨードベンゼン
よーどべんぜん
iodobenzene

有機ハロゲン化物の一つ。芳香をもつ無色液体で、有機溶媒に易溶、水に難溶、露光するとヨウ素を遊離する。ベンゼンにヨウ素またはヨウ化硫黄(いおう)S2I2硝酸を加えて加熱するか、またはアニリンジアゾ化してヨウ化カリウムを加えれば得られる。

 水酸化ナトリウムと加熱すればフェノールになる。金属ナトリウムを加えるとビフェニルを生じる。

[加治有恒]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「ヨードベンゼン」の解説

ヨードベンゼン
ヨードベンゼン
iodobenzene

C6H5I(204.01).ベンゼンを硝酸の存在下でヨウ素化するか,アニリンをジアゾ化し,ヨウ化カリウムと反応すると得られる.融点-29 ℃,沸点188 ℃.1.8383.1.621.有機溶媒に可溶,水に不溶.特有の臭いをもつ無色の液体であるが,放置するとまもなく黄変するので,遮光して保存する.[CAS 591-50-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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