ライシャワーオーガスト・カール(読み)ライシャワー オーガストカール(英語表記)Reischauer August Karl

20世紀日本人名事典 の解説

ライシャワー オーガスト・カール
ライシャワー オーガストカール
Reischauer August Karl

07の神学者,教育者,日本研究家 アメリカ長老派教会宣教師;明治学院神学部教授;東京女子大学常務理事。



国籍
アメリカ

生年
1879年9月4日

没年
1971年7月10日

出生地
イリノイ州ジョーンズボロ

学歴〔年〕
ハノーバー大学(インディアナ州)〔’02年〕卒,マコーミック神学校(シカゴ)〔’05年〕卒

学位〔年〕
神学博士(ニューヨーク大学)〔’13年〕

主な受賞名〔年〕
勲三等瑞宝章〔’54年〕,東京都名誉都民

経歴
両親はルター派信徒のオーストリア系移民。神学校卒後アメリカ長老派教会派遣の宣教師として1905年妻ヘレンと共に来日、東京・品川の明治学医構内に居住、同学院で哲学・西洋史等を講じ、’07年同学院神学部教授。伝道のためには日本の文化・精神的伝統を知る必要があるとして、日本仏教、特に浄土真宗を学ぶ。’12年一旦帰国してシカゴ大学で研究に従事、’13年ニューヨーク大学で日本仏教史について講演。’18年東京女子大学設立代表者となり創立に尽力、’41年まで常務理事を務め、日本人の学長学監が教育を行い、宣教師は精神的・財政的支援をすることを定めるなど女子高等教育の普及に努めた。明治学院高等部部長、神学部長を歴任し、日本神学校教授も兼任、’20年には妻に協力して日本聾啞学校を設立、’20〜27年女子学院院長を務めた。’41年日米開戦のため帰国、ユニオン神学校で宗教史を講じた。日本文化、特に「往生要集」の翻訳など日本仏教の研究者として著名で、著書に「人格不死論」「真宗百話」「日本仏教の研究」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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