ラウファー(その他表記)Berthold Laufer

デジタル大辞泉 「ラウファー」の意味・読み・例文・類語

ラウファー(Berthold Laufer)

[1874~1934]米国の東洋学者・人類学者。ドイツ生まれ。東部シベリア・中国チベットを調査して多く民俗・人類学資料を収集。また、東洋諸語に精通語彙比較研究を行った。著「中国イラン文化交通」など。

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改訂新版 世界大百科事典 「ラウファー」の意味・わかりやすい解説

ラウファー
Berthold Laufer
生没年:1874-1934

アメリカの人類学者,東洋学者。ドイツのケルンに生まれ,ライプチヒ大学博士号を取り(1897),翌年渡米。ジェサップ探検隊を率いてサハリン島やアムール川流域住民の調査を行い(1898-99),中国で民族学資料を収集した(1901-04)。アメリカ自然史博物館助手,コロンビア大学講師を経て,シカゴのフィールド博物館に務め(1908),1915年よりそこの人類学部長。この間,2度中国に渡り(1908-10,1923),アメリカ東洋学会の会長を務めた(1930-31)。博学で,《シノ・イラニカSino-Iranica》(1919)をはじめ,中国とその周辺地域の民族学,考古学,美術,文献学や,西方文化の東伝に関する著書・論文を200編以上も発表して,学界に大きく貢献した。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ラウファー」の解説

ラウファー
Berthold Laufer

1874~1934

アメリカの東洋学者。ドイツに生まれ,アメリカに渡った。ジェサップ北太平洋探検隊長として東部シベリア,アムール川地方を,ついで中国,チベットを調査した。東洋諸言語に精通し,語彙の比較研究を行った。

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百科事典マイペディア 「ラウファー」の意味・わかりやすい解説

ラウファー

米国の東洋学者,人類学者。ドイツのケルンに生まれ,1898年渡米。探検隊を率いて,アムール川流域,中国,チベット,モンゴルなど各地に赴き,民族学関係の文献資料を集めた。博覧強記で,アジアの諸言語にも精通。主著《漢陶考》《シノ・イラニカ》など。

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