ランガージュ(その他表記)langage

デジタル大辞泉 「ランガージュ」の意味・読み・例文・類語

ランガージュ(〈フランス〉langage)

言語学者ソシュール用語。「言語活動」と訳される。ラングパロールを包摂するもので、人間言葉総体をさす。→ラングパロール

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精選版 日本国語大辞典 「ランガージュ」の意味・読み・例文・類語

ランガージュ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] langage ) 言語学者ソシュールの用語。人々の「話す、聞く」という活動の総体をいい、言語活動と訳される。→パロールラング

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ランガージュ」の意味・わかりやすい解説

ランガージュ
langage

ソシュールの用語。彼は,人間のもつ普遍的な言語能力,シンボル活動をランガージュ (言葉) と呼び,これをその社会的側面であるラング (言語) と個人的側面であるパロール (言行為) とに分けた。ラングは社会制度でありパロールの条件であるが,歴史的にはパロールによってラングが変革されることもある。のちに A.マルティネは,ラングを「コード」,パロールを「メッセージ」の概念に代えた。

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世界大百科事典(旧版)内のランガージュの言及

【ソシュール】より


[一般言語学]
 弱冠21歳で発表した《インド・ヨーロッパ諸語における母音の原初体系に関する覚書Mémoire sur le système primitif des voyelles dans les langues indo‐européennes》(1878)は少壮(青年)文法学派の業績の一つと考えられていたが,これはすでに従来の歴史言語学への批判の書であり,その関係論的視座は1894年ころまでに完成したと思われる一般言語学理論と通底するものであった。ソシュールはまず人間のもつ普遍的な言語能力・シンボル化活動を〈ランガージュlangage〉とよび,これを社会的側面である〈ラングlangue〉(=社会制度としての言語)と個人的側面である〈パロールparole〉(=現実に行われる発話行為)とに分けた。後2者は,コードとメッセージに近い概念であるが,両者が相互依存的であることを忘れてはならない。…

※「ランガージュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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