ラーバナ(その他表記)Rāvaṇa

改訂新版 世界大百科事典 「ラーバナ」の意味・わかりやすい解説

ラーバナ
Rāvaṇa

インドの叙事詩《ラーマーヤナ》に登場する羅刹(ラークシャサ)の王。ブラフマー(梵天)の曾孫あるいは孫にあたり,富の神クベーラ(毘沙門天)の異母弟である。彼は苦行の結果,梵天の恩寵を受け,神々や鬼神に殺されない身体となり,兄クベーラから南海の都市ランカーを譲られたが,自己の力に慢心し乱暴狼藉の限りを尽くして数々の呪詛を受け,さらにラーマ王子の妻シーターを誘拐してランカーに幽閉したため,ラーマの攻撃をうけ殺される。
→ラーマーヤナ
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラーバナ」の意味・わかりやすい解説

ラーバナ
Rāvaṇa

インドの大叙事詩『ラーマーヤナ』に登場するランカー島の魔王。ラークシャサの首領とされている。 10の頭,20本の腕をもち,また4本の足をもつともいわれる。ブラフマー神に気に入られるよう1万年の苦行を行じ,1000年ごとに頭を1つずつ捧げ,10番目の頭を捧げようとしたとき神の恩恵にあずかり,不死身の力を与えられた。彼の力は増大し,神々をさえ奴隷として仕えさせたが,英雄ラーマの妻シーターを奪ったため,猿軍を率いるラーマに滅ぼされた。

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