1983年に登録、2008年に登録内容が変更されたポルトガルの世界遺産(文化遺産)で、首都リスボン市内に位置する。テージョ川河口のベレン地区は、バスコ・ダ・ガマのインド航路発見など大航海時代の出発地点であった。ジェロニモス修道院は、エンリケ航海王子が建てた礼拝堂跡にマヌエル1世が1502年に着工した、マヌエル様式の修道院。建築資金は当初、バスコ・ダ・ガマが持ち帰った香辛料の売却による莫大な利益によって、その後も東方交易による利益によって賄われた。ベレンの塔は河口の要塞で、1515~1521年に建造され、正式名称は「サン・ヴィセンテの塔」。外観はマヌエル様式。いずれも人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はMonastery of the Hieronymites and Tower of Belém in Lisbon