リセッション(その他表記)recession

翻訳|recession

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リセッション」の意味・わかりやすい解説

リセッション
recession

景気後退。アメリカにおいては,四半期ごとの GNPが2四半期連続して前期を下回ればリセッションになるという原則があるが,日本には明確な定義はない。アメリカの原則を用いると,日本では,第1次石油危機直後を除いて,2四半期連続して GNPが前期比割れとなったことはなく,半永久的に景気拡大が続いていることになる。このため,内閣府が景気の転換点を発表して,その山から谷までを景気後退期と呼んでいる。

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百科事典マイペディア 「リセッション」の意味・わかりやすい解説

リセッション

景気後退。不景気とまではいかない,一時的な景気調整過程をいう。シュンペーターによれば,景気が下方への転換点を過ぎ下降過程に入ったとき,リセッションの過程が始まったとされる。この過程は経済が均衡状態に達するまで続く。この均衡状態を通り越した場合がデプレッション(不景気)とされる。

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世界大百科事典(旧版)内のリセッションの言及

【不況】より

… 景気の状態を判断する指標としては,一般に,(1)経済統計そのもの,たとえばGNP,鉱工業生産指数,企業収益など,(2)景気そのものの状態を判断するためにとくにつくられた景気動向指数(ディフュージョン・インデックス,DI),(3)サーベイ・データ,たとえば企業経営者見通し,法人企業投資動向調査などで,売上げ,収益などの先行きの予想,の3種類がある(〈景気指標〉の項参照)。 なお不況から好況への回復期を景気回復期recovery,経済活動のゆるやかな縮小で不況にまで至らない状態を景気後退あるいはリセッションrecessionという。【黒田 満】。…

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