リベリウス(その他表記)Liberius

改訂新版 世界大百科事典 「リベリウス」の意味・わかりやすい解説

リベリウス
Liberius
生没年:465ころ-554以後

オドアケル東ゴート王に仕えたイタリア元老院貴族。東ゴート王テオドリックは493年リベリウスをイタリア道長官に任じ,500年パトリキウス称号を授与した。511-534年ガリア(プロバンス地方)長官を務める。土地分割の責任者として東ゴートのイタリア定着を円滑に進め,カッシオドルスらローマ貴族層からもその手腕を称揚された。534年テオダハド王の使節としてコンスタンティノープルに赴いたが,前王母アマラスンタ殺害を知ってユスティニアヌス帝のもとに投じ,その後東ローマ政府の要職に就いた。550-551年の対東ゴート戦,553年の対西ゴート遠征にも指揮官の一人として参加した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リベリウス」の意味・わかりやすい解説

リベリウス
Liberius

[生]?
[没]366.9.24. ローマ
教皇 (在位 352~366) 。アリウス派の再興勢力に対してニカイア公会議精神保持尽力アタナシウスを守るため皇帝コンスタンチウス2世に公会議開催を働きかけたが,皇帝は 355年アルル教会会議を開いてアタナシウスを断罪。この決定への署名を拒んで追放され,対立教皇フェリクス2世が立った。数年後妥協してローマに帰還した。

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