ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
ルドルフ・フォン・エムス
Rudolf von Ems
[没]1254頃.イタリア
中世ドイツの叙事詩人。道徳的,宗教的なテーマを得意とした。作品に叙事詩『善人ゲルハルト』 Der guote Gêrhart (1225頃) ,聖徒物語『バルラームとヨーザファート』 Barlaam und Josaphat (30頃) ,恋愛物語『ウィレハルム・フォン・オルレンス』 Willehalm von Orlens (38頃) など。特に『世界年代記』 Weltchronikはドイツで最初の旧約聖書の詩文化といわれる。後期中世文学に大きな影響を与えた。
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