ルーベー(読み)るーべー(その他表記)Roubaix

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルーベー」の意味・わかりやすい解説

ルーベー
るーべー
Roubaix

フランス北部、ノール県都市。人口9万6984(1999)。ベルギー国境に近接し、ルーベー運河が通過する。隣接するトゥールコアンとともにリール大都市圏形成し、フランドル工業地帯の中心をなしている。第二帝政期(産業革命と同時期)から飛躍的発展を遂げた繊維工業の大中心地。とくに毛織物(国内の半分以上を産する)と綿織物が盛ん。鉄鋼化学電気機械工業もみられる。市内に歴史的な記念物はとくにないが、花に飾られた美しい公園がある。

[高橋伸夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルーベー」の意味・わかりやすい解説

ルーベー
Roubaix

フランス北部,ノール県の都市。リールの北東 8kmに位置する。リール,トゥルコアンなどの都市とともに北フランス工業地帯を形成。 15世紀中頃に毛織物を中心とする繊維工業が興隆,フランスのマンチェスターと呼ばれるにいたった。現在,フランスの毛織物の大半はルーベー,トゥルコアンで生産されている。聖マルタン聖堂 (1471) ,ノートルダム聖堂 (1846) ,国立高等繊維工業学校がある。人口9万 8179 (1990) 。

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