20世紀西洋人名事典 「レックスウォーナー」の解説
レックス ウォーナー
Rex Warner
1905.3.9 - 1986
英国の小説家,詩人。
バーミンガム生まれ。
大学卒業後1937年にカフカの影響の濃い「野鴨狩る」で文壇にデビューし、その後、理想主義者の教授が小国の首相になり政治の現実に破れていく「教授」(’38年)、架空の空軍基地の住民の革新と伝統の対立を描いた「空軍基地」(’41年)など、イギリスの良識的リベラリストの立場からみた現代の危機を明確な寓話物語の形で描いた作品が多い。’50年以降は「シーザー皇帝」(’60年)、「ペリクレスとアテネ人たち」(’63年)など歴史小説を書いている。そのほか、古典の英訳・紹介もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報